筋肉が骨を引いて動かすのか?

前回は結合組織について少し触れましたね。

今日は、そのはたらきについて書いてみましょう。

だいたい解剖学書のはじめの方には、細胞や組織の解説があるものですよね。

でも、このあたりってあまり読まないでしょ。

学校の授業でも、このあたりはさらーって流すことが多いです。

なぜなら・・・






眠くなるから(^o^;)






なので退屈な講釈はしませんのでご安心を。

結合組織というのは、人体の中で最も広く分布している組織と組織を結合したり支持したりするはたらきをしています。

たとえば、筋肉をを通じて骨につなげますね。

また、骨と骨をつなげるのが靭帯ですね。

脂肪は、いろんな組織の周りにあって、クッションの役割をします。

その他のも筋膜や軟骨、骨や血液なんかも結合組織に分類されていますよ。

こうやってみると、なんだかぜんぜん違うものに見えますよね。

いったい何が違うんでしょうか?

それは、それぞれの結合組織を構成する細胞間物質の性質が異なるために、違った特性を持つんですね。

細胞間物質には、多くの線維が含まれます。

その線維が細いのか太いのか、弾力があるのかないのか、配列が規則正しいのかランダムか、液状なの固形状なのかなどによって変化しちゃうんですね。

よく知られているのがコラーゲンですね。

腱や靭帯にはこのコラーゲンが多く含まれています。

もうひとつ、細胞間基質というものも結合組織の特性に影響を与えていますよ。

こちらも、名の知られているのがヒアルロン酸ですね。

ちょっと粘り気のあるゲル状の化合物です。

で、動きにとって結合組織がなんで重要なのかですよね。

重要じゃなかったら、なんだかややこしいし、覚えるのもめんどうですよね。

ではここで、筋膜と腱に限定して結合組織のはたらきを探ってみましょう。

多くの人は、筋肉が骨に付着しているのは知ってます。

骨付きカルビを食べる時に、骨に引っ付いてるお肉までしがんでませんか?(あら、お里が知れるかしら^^;)

だから、身体の動きは筋肉が骨を引いて動かすと思われがちです。

これ、答えはNOなんですよ。


画像の説明


実際の筋肉は大きなかたまりで存在するんではないですね。

サルコメアから筋原線維→筋内膜→筋周膜→筋上膜→そして筋膜へと重なっていきます。

そこからさらに腱に移行して、はじめて骨に付着するんです。

まるでロシアのお土産品のマトリョーシュカ人形のように、筋膜で包まれた筋組織がつぎつぎにくるまっていくんですね。

マトリョーシュカ人形

つまり

筋肉が骨を引いているのではなくて、結合組織が骨を引いてたんですね。

これとても大事ですよ。

腱は骨膜とつながり、その力はまた別の腱や腱膜へと伝わり、さらに別の筋膜にと伝わり、力を遠い所まで伝えることができます。

これが、筋連結とか、筋膜ネットワークとか言われるしくみです。

さっき言ったように、筋肉は筋膜に包まれているんですが、なんでわざわざこんなに小分けに包まれているんでしょうね。

包装はできれば簡素にしたほうが、エコでいいのに、なんて思いません?

これはみなさんへの宿題ですよー。

ヒントは、仕切りがあることでどんなメリットがあるか、もしなかったらどんなことが起きてしまうか?

これを考えてみましょう!

答えはそのうち書くかも・・・